中医学の婦人科で伝えられてきた更年期の養生訓というものがありますが、ホルモンがこころとからだに影響する女性にとって、この養生訓は更年期に限っていえることではないと思います。
更年期と不妊の両方の面で、5か条を紹介します。
今日は1つ目。
「既来之則安之」
―起こったことを素直に受け入れる―
よく耳にしてはいたけれど、まさか自分が不妊??体外受精をすれば上手くいくと思っていたけれど、うまくいかなかった、、周りは苦労せずに妊娠するのに「なんで私ばっかりこんなめ目に」「どうして」と悲観的になりがちです。もちろんそういった気持ちがわいてくることもあると思いますが、そういったドロドロした思いを蓋をしてみないようにするよりも、認めることも大切です。そしていつまでもそこにとどまらずに前に進んでいくことが必要ではないでしょうか。まずは“未妊の状態”を他の人と比べずに受け入れましょう。
更年期においても、ホルモンバランスが大きく変化することによって心や体の変化のときを迎え、はじめのうちはなかなか変化を受け入れる気持ちにならないものです。この時期もそういった「なんでこんなことになるのだろう」「どうして」という気持ちをまず認めてから、次の段階に踏み出すことが必要です。
まずは“私は更年期という節目を迎えたんだ”ということを受け入れましょう。
心身ともに弱っているときには悲観的な気持ちが出てくるのも認めて、そこから腹をくくってしまうことで、不妊であれば、じゃあ何ができるか。更年期であれば、そのからだやこころの変化に対処する。
そういったエネルギーが湧いてくると思います。
女性のホルモンバランス養生訓第1条は
「既来之則安之」
―起こったことを素直に受け入れる―
でした。
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