手術痕とお灸

 

婦人科で手術、といいますと腹腔鏡手術もありますが、開腹手術になることもあります。腹腔鏡手術の場合は傷が目立たない場合も多いですが、出産時の帝王切開も含めて開腹手術となると、やはり女性として気になるのは手術後の痕だと思います。

 

ビキニもきないし、誰も見てないし、、と思ってもやはりきれいに傷が治って欲しいと思うのが女心。

 

たかがへそ。されどへそ。腹腔鏡手術であっても、術前、術後も傷のことがとても気になるという方も多いのです。あれ?思っていたより目立つ、、とショックを受ける方も。

 

しかし、やはり多いご相談は帝王切開を含む開腹手術の手術痕についてです。ひきつれたり、なんとなく違和感があったり、夏場になると傷が疼く、痒い、癒着は大丈夫か心配、など。

 

手術痕に対する自分でできるケアは、テープを貼る(傷を引っ張らない)保湿する、紫外線をあてないなど色々とありますが、お灸がとても効力を発揮するということは一般的にあまり知られていないかもしれません。

 

手術痕に対しては鍼も使用しますが、お灸を主に使用して施術していき、自宅でも場所とやり方を説明してご自身でお灸をやって頂くと、傷がキレイに治っていく助けになりますし、違和感や引きつれが無くなったという方も多いものです。

 

もちろん婦人科以外の手術痕についても同様ですし、手術から何年も経ってしまった古傷に対しても違和感や引きつれのケアをしていくことができます。

 

そして、東洋医学ではこの傷のケアがとても大切と考えています。傷を放置すると体を流れる経絡や経脈が傷によって絶たれてしまい、患部ではない別の場所に不具合が出てくる可能性があると考えます。

 

手術痕にはお灸。

 

傷が気になっている方、ご相談くださいね。

 

 

注:その方の今までかかった疾患やからだの状態によってはお灸が有効ではない場合もあります。

 

鍼灸マッサージLIFE±治療院
横浜市西区浅間町1丁目7-12 PRESTIGE浅間町
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不妊治療・更年期 -女性ホルモンとの付き合いかた-③

おげんきですか?

この頃連続して不妊治療・更年期についてブログをかいております(^^)

昨日、更年期の鍼治療を受けている患者様を施術しているときに患者様より、「私は鍼治療を受けていなかったらこの更年期真っただ中にパニックになっていたと思います、本当に助かっています。」とありがたいお言葉をいただきました。

 

そ の方は更年期をむかえる前から、日頃の体調管理などで数年間診させていただいておりますが、こころやからだが大きく変化する時期に、鍼灸でからだの不快な 症状の治療はもちろんですが、施術しながら色々なお話もしますので、こころの準備やきもちのコントロールをすることができたとおっしゃっていました。

 

鍼灸で少しでも多くの女性がイキイキとした毎日を過ごせるお手伝いができると本当に嬉しいです!

 

さて、女性の養生訓5か条のうちの第1条第2条と紹介してきましたので、今日は3つ目。

 

中医学の婦人科で伝えられてきた更年期の養生訓というものがありますが、ホルモンがこころとからだに影響する女性にとって、この養生訓は更年期に限っていえることではないと思います。

更年期と不妊の両方の面で、5か条(今日は第3条)を紹介します。


「陰平陽秘」

―普段とは違うことをしてバランスをとる―

 

カラダだけではなくメンタル面でも自分の弱点がでて、バランスを崩しやすいのが不妊治療中や更年期。

もともと短気な人は火がついたようにカッカと怒りっぽくなり、内気な人はいつも以上に自分を責め、内側にこもりやすくなります。こんな時は「普段とは真逆に見えるようなことをすることによって、陰と陽のバランスを整えることができる」と中医学では考えます。

短気でせっかちな人は、喫茶店で一人静かに読書をする時間を持ってみる。内向的な人は思い切って趣味のサークルに参加したり、好きなドラマを見つけるなど新しい刺激を得てみましょう。

 

変化のとき、悩んでいるときはいつもとは違う体験を呼び込むチャンスです新しい楽しみを発見できるときでもあるのです。

 

 

女性のホルモンバランス養生訓第3条は

 

「陰平陽秘」

―普段とは違うことをしてバランスをとる―

 

でした。

 

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不妊治療・更年期 ー女性ホルモンとの付き合いかたー②

おげんきですか?

中医学の婦人科で伝えられてきた更年期の養生訓というものがありますが、ホルモンがこころとからだに影響する女性にとって、この養生訓は更年期に限っていえることではないと思います。

更年期と不妊の両方の面で、5か条を紹介します。

今日は2つ目!

 

「不急不燥」

―急がず、焦らず―

 

1年間で12回の生理がくるとしたら、妊娠のチャンスは12回、、1か月ごとに歳もとるし、卵子の老化もよく耳にする今日この頃、すぐに赤ちゃんをつくらなければ!!と焦る気持ちが出てきますよね。妊活中の夫婦を取り巻く環境は様々で、速やかに病院に行き検査をして、必要な治療があればそれを受けていく、これはとても大切な事です。

ただ、希望したらすぐに授かる人、病院に行ってすぐ妊娠する人もいますが、そうでないこともあるので、「この方法はダメだ」「自分のからだはだめかもしれない」と落胆したり、なにができるだろう?と過剰に妊活に集中してしまうことはストレスを増やしてゆき、そのストレスで心身ともに疲弊してしまうという悪循環もあるのです。

今自分にできることをひとつづつ、丁寧に続けて日々生きることで、「今日は運動できたな」「今日は夫婦で仲良く過ごして楽しかったな」など“いいこと見つけ”が上手になっていきます。

更年期においては「なんとしてもすぐになおさなければ!!」と力んでしまう人がいます。しんどくても一晩眠れば復活できた以前の自分を基本に、どんな対処法を行っても「ダメだ」「効かない」と落胆してしまうかもしれません。でも焦りは禁物。変化の時期は皆平等にやってきます。過去の自分にしがみつかずに今日の自分を大切にしましょう。気持ちがそわそわと落ち着かない時には深呼吸をして、この時期にも今この瞬間を丁寧に生きる中で、「今日は昨日よりは楽だな」「今週は3日しか肩こりがひどくならなかったな」と“いいことみつけ”が上手になってきます。

 

女性のホルモンバランス養生訓第2条は

 

「不急不燥」

―急がず、焦らず―

 

でした。

次は第3条です(^^)

 

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不妊治療・更年期ー女性ホルモンとの付き合いかたー①

中医学の婦人科で伝えられてきた更年期の養生訓というものがありますが、ホルモンがこころとからだに影響する女性にとって、この養生訓は更年期に限っていえることではないと思います。

 

更年期と不妊の両方の面で、5か条を紹介します。

 

今日は1つ目。

 

「既来之則安之」

―起こったことを素直に受け入れる―

 

よく耳にしてはいたけれど、まさか自分が不妊??体外受精をすれば上手くいくと思っていたけれど、うまくいかなかった、、周りは苦労せずに妊娠するのに「なんで私ばっかりこんなめ目に」「どうして」と悲観的になりがちです。もちろんそういった気持ちがわいてくることもあると思いますが、そういったドロドロした思いを蓋をしてみないようにするよりも、認めることも大切です。そしていつまでもそこにとどまらずに前に進んでいくことが必要ではないでしょうか。まずは“未妊の状態”を他の人と比べずに受け入れましょう。

更年期においても、ホルモンバランスが大きく変化することによって心や体の変化のときを迎え、はじめのうちはなかなか変化を受け入れる気持ちにならないものです。この時期もそういった「なんでこんなことになるのだろう」「どうして」という気持ちをまず認めてから、次の段階に踏み出すことが必要です。

まずは“私は更年期という節目を迎えたんだ”ということを受け入れましょう。

 

心身ともに弱っているときには悲観的な気持ちが出てくるのも認めて、そこから腹をくくってしまうことで、不妊であれば、じゃあ何ができるか。更年期であれば、そのからだやこころの変化に対処する。

そういったエネルギーが湧いてくると思います。

 

女性のホルモンバランス養生訓第1条は

「既来之則安之」

―起こったことを素直に受け入れる―

 

でした。

 

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不妊治療中のストレスをどうするか。

妊活や不妊治療中、なかなか思い通りに事が進まないこともあるかと思います。

そんなとき、悶々としたり不安になったり、先の見えない治療に精神状態も不安定になるかたはとても多く見受けられます。結果が出ない事に加えて、病院の治療自体ストレスが多くかかるというのもあると思いますが、ストレスも妊娠しやすいからだづくりの大敵です。

“ストレスケア”

言葉にするのはとても簡単ですが、感じているストレスへの対処法とは本当に難しいもので、(難しい状況だからストレスなわけで)これが正解!というものもないですよね。

しかしこの“ストレスケア”。不妊治療を成功させる上でとても重要だなぁと日々の臨床で目の当たりにしています。

この春に参加した鍼灸の臨床研究会では、以前ブログで鍼灸治療によって子宮環境や卵巣機能が改善するかということの結果と考察を紹介しましたが、同じ研究発表の中で

不妊症に対し鍼治療をうけるとストレスホルモン(コルチゾール)が低下する、またハミルトンうつ病評価尺度というものを使った実験でも、不妊症に対する鍼治療はストレスを減少させる。

という研究結果がありました。鍼灸治療自体がストレス軽減の助けになっていることがいえると思います。

それに加えて、起こっている出来事に対する

 

“心のもちかた”

 

とても重要です。

次回からは不妊治療中の心のもちかたのヒントを中医学の婦人科で伝えられてきた更年期の養生訓をもとに“5か条”というかたちで紹介させていただきます。

みなさまのストレスケアのヒントに少しでも役立てば幸いです!

 

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