おげんきですか?
寒くなってくると、この果物じゃないですかね。
好きな柑橘系は小夏と文旦、院長です。
今日は『ミカン』について、少し専門的にもお話しようと思います。
中国、明の時代の薬物学書で有名な『本草綱目』では、あらゆる食(薬)物の人体に対する良さを上・中・下の3つのランクに分けています。
ミカンは『上品』の植物とされ、果肉・皮・筋・葉・種にそれぞれの効能があるという記載があります。
陳皮:古い皮の意味。ミカンの皮を日干しして皮が赤茶色に変わったもの。
有名な漢方薬です。
寒熱性は『温性』 味は苦くて辛味で、主に効果のある臓腑は肺・脾。
*寒熱性→カラダに及ぼす性質
効能は胃腸の機能を助け、気の巡りををよくする、痰湿を除くなどがありますが、良いとはいっても長期、大量に服用すると気を損なう恐れがあります。
桔紅:ミカンの皮の白い部分を取り除き、日干ししたもの。
寒熱性は『温性』 味は苦辛で、主に効果のある臓腑は肺と脾。
効能は辛温の性質で寒い邪気を発散して体を温める、大量の痰を伴った咳を収めるなどあります。
痰が粘っこく出の悪い方や『陰虚』の方には適応しません。
青皮:未熟なミカンの皮です。
寒熱性は『温性』 味は苦辛 主に効果のある臓腑は肝・胆・脾・胃
効能は肝の機能を助け、気滞を解消する、痰や食滞などの阻害を除き、気の巡りをよくするなどがあります。
薬性が強くて、気虚の方には適応しません。
桔核:ミカンの種。
寒熱性は『温性』 味は苦く、主に効果のある臓腑は肝と腎
効能は気の巡りをよくして、気の詰まりを解消することにより、痛みを止めるなどがあります。
桔核は睾丸の冷え、痛みに効きます。
桔絡:皮と果肉の間の白い筋膜のことです。
寒熱性は『平性』 味は甘苦、主に効果のある臓腑は肺と脾。
効能は胃腸の機能をよくして湿邪を除くなどあります。
桔葉:ミカンの木の葉。
寒熱性は『平性』 味は苦辛、主に効果のある臓腑は肝と胃。
効能は肝の機能を良くする、気の巡りをよくして結節を解消するなどがあります。
ただし、化学肥料や殺虫剤、防腐剤を使用していない、有機のものに限ります。
解りやすく説明したかったんですが、専門用語も使って説明しましたので、分かりづらかったのではないかと思います。
当院で、ご質問にはいつでもお答えしますので、お気軽にご相談くださいね。
鍼灸マッサージLIFE±治療院
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