妊娠中のトラブル対策⑤

おげんきですか?

久しぶりに、今日はマタニティーシリーズです。

妊娠中のトラブル『流産』についてです。

流産は、妊娠22週までにおなかの中で赤ちゃんが育たなくなり、妊娠を継続することができなくなることを言います。

全妊娠の12%~15%、7~8人に1人の割合で起こり、決して珍しいことではありません。

さらに高齢になるほど流産率は高くなり、40歳以上で30%以上、3~4人に1人という高い確率で流産は起こってしまいます。

原因はいろいろありますが、12週までの初期に起こる流産の7~8割が、胎児の染色体異常と考えられています。この時期の流産は母体側に原因はほとんどなく、防ぐ方法はありません。

これに対し、12週以降に起こる後期流産は、母体側が抱える問題が原因で起こることが多くなります。

子宮筋腫や子宮の奇形、子宮内感染や子宮口が自然に開いてしまう子宮頸管無力症などが主な原因となります。いずれも原因となる病気に対して、治療や予防策をとっておけば、防げる可能性はあります。

流産は、胎児が子宮内で死亡してから、体外に出てくるまでの段階により、4種類に分けられます。

稽留流産:子宮内で胎児が死亡し、停滞している状態。自覚症状はなく、6~8週頃の検診時に心拍が確認できないことでわかります。子宮内容物を取り除くことが必要です。

進行流産:子宮口が開き、子宮収縮で胎児が出始めている状態。下腹部痛とかなりの出血が見られます。子宮内容物を早く取り除くことが必要です。

不全流産:子宮内に胎盤の一部が残っている状態。出血や下腹部痛が続きます。残留物を取り除く処置が必要になることが多いです。

完全流産:子宮内の胎児や胎盤がすべて出てしまった状態。出血や下腹部痛はしだいにおさまってきます。多くは内容物除去術が必要ありません。

内容物の除去術は、静脈麻酔を使い、15~20分間眠っている間に終わります。術後はしばらく安静にし、その日のうちに帰宅できます。

出血がしばらく続きますが、次第に減っていきます。月経が再開するころには、子宮も回復しています。2~3回の月経後、次の妊娠を考えても大丈夫と言われています。

流産は、出血やおなかの痛み、張りから始まることがほとんどですので、いつもと違う気になる症状があった時は、すぐに受診してください!

体(特に下半身)を冷やさないように、リラックスして毎日をお過ごし下さい♪

鍼灸マッサージLIFE±治療院
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